後遺症の認定に対して不服の申立はできるのですか?(令和5年8月21日更新)
もちろんできます。損害保険料率算出機構の後遺症の等級認定に対しては,異議の申立ができます。また,紛争処理機構という損害保険料率算出機構とは別の機関に対して審査請求をすることもできます。
ハードルは低くはありませんが,認められる例も少なからずあり,私の経験でも脊髄損傷で3級が1級に,下肢の障害について9級が8級になったケースがあります。
異議申立や審査請求を認めてもらうためには,医療記録等の資料を整理・追加する必要があります。したがって,弁護士等の専門家にご相談することをお勧めします。
なお,これらの機関に対する異議申立や審査請求が認められなかった場合,裁判で後遺障害等級の主張が可能です。認定が認められる場合も少なからずありますし,認められない場合でも,認容額が高くなるケースもあります。この場合も弁護士への相談をお勧めします。
(執筆者 弁護士 菅野 芳人)
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