【解決事例54】自転車と普通乗用自動車の衝突事故によって被害者が死亡した事例で,当初の提示額の1.5倍以上の賠償金で和解した事例

相談者
70代男性
後遺障害内容
死亡事故
後遺障害等級

 

       示談交渉前
裁判後
増額分
合計 21,703,569円 39,000,000円 17,296,431円

 

交通事故の概要

被害車両が秋田市内の自転車の通行が許された歩道を走行していたところ,加害車両が駐車場より同歩道へ進入し,被害者及び被害車両に加害車両を衝突させ,被害者に頭蓋骨骨折,脳挫傷,急性硬膜下血腫などの傷害を負わせた。被害者はその後かかる脳挫傷が原因で死亡した。

 

交渉経過等

原告らは保険会社から提示された死亡慰謝料,逸失利益などの損害額に納得がいかず提訴。裁判では,主に死亡慰謝料や逸失利益などの損害額,被害者の既往歴が素因減額の対象となるかなどについて争われた。最終的には,素因減額が認められないことを前提とし,当初の提示額より1729万6431円増額の賠償金で和解が成立した。なお,双方の主張と裁判所の和解案は次のとおりであった。

 

損害項目 原告の主張 被告の主張 裁判所和解案
入院雑費 9,000 9,000 9,000
通院交通費 42,190 0 42,190
付添看護日費 78,000 0 0
休業損害 57,215 31,541 26,284
傷害慰謝料 150,000 106,000 106,000
死亡慰謝料 37,000,000 22,000,000 23,000,000
逸失利益 28,315,031 10,154,951 12,750,043
葬儀費用 1,500,000 877,035 877,035
小計 67,151,436 33,178,527 36,810,552
被害者過失割合 0 10 0
素因減額 0 50% 0
既払金・損益相殺 4,668 1,641,655 1,641,655
弁護士費用 6,714,000 0 0
小計 73,860,768 13,288,682 35,168,897
調整金 3,831,103

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