【解決事例106(令和6年8月6日更新)】宮城県仙台市内の交差点を青信号に従い横断中の幼児に大腿骨骨幹部骨折の重傷を負わせた事案について,後遺障害等級12級を獲得し,総額で約1560万円の損害賠償金を獲得した事例

相談者
6歳女性
後遺障害内容
歩行中の痛み,転び易い,骨折部の変形ゆ合
後遺障害等級
12級8号

[和解前]          0円

[和解後]      1560万円

[増額分]      1560万円

 

交通事故の概要

被害者は宮城県仙台市内の交通量の激しい交差点を青信号に従い横断していたところ,交差点の直前で赤信号に変わったのにもかかわらず,広い交差点を停止せずに直進してきた加害車両に衝突された。そして,バンパー骨折と呼ばれる大腿骨骨幹部骨折の重傷を負った。

交渉経過等

被害者は青信号で横断を開始したにもかかわらず,加害者保険会社は,被害者の両親に対し,被害者が直進してくる車両を見ていたのだから,青信号に変わってすぐに横断せず,しばらく待って横断すべきだったなどと主張し,被害者にも過失のある事案だから健康保険を使用すべきと迫った。その加害者保険会社の対応に不安を抱いた被害者の両親は,宮城県仙台市内の当弁護士事務所に相談した。

当事務所では,加害保険会社と交渉して,治ゆ又は症状固定時まで被害者が十分な治療を受けられるようにし,症状固定後後遺障害の申請を行い,過失なしで,総額で約1560万円の損害賠償金を獲得した。以下は示談の概要である(数字は概数)。

被害項目 被害者提示額 加害者回答額 示談額
治療費   800,000 800,000
入院雑費 40,000 40,000 40,000
付添費 160,000 160,000 160,000
傷害慰謝料 2,500,000 650,000 1,800,000
逸失利益 14,500,000 1,800,000 10,700,000
後遺障害慰謝料 2,900,000 2,900,000 2,900,000
(合計) 20,100,000 6,350,000 16,400,000
過失相殺   20% 0%
(合計) 20,100,000 5,080,000 16,400,000
既払金   △800,000 △800,000
(合計) 20,100,000 4,280,000 15,600,000

所感

本件では,被害者が幼児であり,青信号での横断であったにもかかわらず加害者側保険会社が理不尽な主張をしてきたため,双方に弁護士が入っての示談交渉となった。しかし,加害者側の主張は余りにも理不尽なものであったため(広い交差点であれば交差点に多少進入する形でも停止すべきであったと思われる。),最終的に過失相殺の主張は撤回され,上記の解決となった。

(執筆者)弁護士 菅野 芳人

解決事例の関連記事はこちら

  • 仙台交通事故被害者 無料相談会はこちら
  • 無料法律相談はこちら
トップへ
無料相談のお問い合わせ 022-213-8202 受付時間:9時~21時
相談時間:9時~17時
(夜間・土日応相談)
お問い合わせはこちら
LINEでの無料相談
予約も受付中です
お問い合わせはこちら