【解決事例107(令和6年8月8日改訂)】宮城県仙台市内の交通量の多い幹線道路を直進中,対向してきた加害車両に右折衝突され,右足の骨折等の傷害を負った50代男性について併合11級の後遺障害を獲得し,総額で約1600万円の損害賠償金を獲得した事例

相談者
50代男性
後遺障害内容
足関節の機能障害,同醜状痕
後遺障害等級
併合11級

[示談前]          0円

[示談後]      1600万円

[増額分]      1600万円

 

交通事故の概要

被害者が交通量の多い宮城県仙台市内の幹線道路を直進していたところ,路外駐車場に進入しようとして右折した対向車(加害車両)に衝突され右足の腓骨及び脛骨の骨折等の重傷を負った。

交渉経過等

被害者は交通事故後約4か月もの入院と,約11か月もの通院を余儀なくされたが,加害者保険会社は被害者に対し労災の使用を強く主張し,病院への支払を全くしなかった。このため,被害者が病院との板挟みになって困り果て,宮城県仙台市内にある当弁護士事務所に相談した。

当事務所で加害者保険会社に確認したところ,同社の回答は病院の請求が高過ぎるからという全く理不尽なものであったが,病院と相談して労災の手続に切り替えて治療がスムーズに行えるようにするとともに,将来の後遺障害申請に向けての準備を開始した。その結果,併合11級の後遺障害等級を獲得して提訴,過失割合も0での和解となり,約1600万円の損害賠償金を獲得した。裁判での双方の主張,和解内容は以下のとおりである(数字は概数)。

損害項目 被害者 加害者 和解額
治療費 12,000,000 12,000,000 12,000,000
入院雑費 200,000 200,000 200,000
交通費 300,000 300,000 300,000
休業損害 2,500,000 1,800,000 2,200,000
傷害慰謝料 3,000,000 2,000,000 2,800,000
逸失利益 16,000,000 4,600,000 8,300,000
後遺障害慰謝料 4,200,000 4,200,000 4,200,000
(小計) 38,200,000 25,100,000 30,000,000
過失割合 0% 30% 0%
(小計) 38,200,000 17,570,000 30,000,000
既払金 △14,000,000 △14,000,000 △14,000,000
(合計) 24,200,000 3,570,000 16,000,000

所感

本件は病院に対して支払を約束した加害者保険会社が治療費が高過ぎるという理不尽な主張で支払を拒んだため,病院も含め関係者が困惑していた。病院の方で裁判をしてまで治療費の請求を保険会社にする意向がなかったため労災に切り替えたが,このケースの保険会社の対応には唖然とするばかりであった。また,裁判でも到底認められないと思われる過失割合などを主張していたが,最終的には上記の結果に落ち着いた。

(執筆者)弁護士 菅野 芳人

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