症状固定とは、どういうことでしょうか?(令和5年7月6日更新)
症状固定とは、交通事故で負ったけがが,治療を続けても,短期的に治療効果があがらなくなった状態をいいます。そして,症状固定の判断は,治療にあたっている主治医の判断が尊重されるべきとされています。
症状固定になると,その後は後遺障害の問題になりますので,治療を続けても,原則として治療費の請求はできなくなります。
一定期間が経過すると、加害者の加入する保険会社から症状固定を迫られるケースもありますが、改善の見込みがある場合は治療を継続することが大切ですので、お医者様と相談の上,治療はそのまま継続し、弁護士に早めにご相談されることをお勧め致します。
仮に,お医者様の方でも症状固定の判断をされていた場合,後遺障害の申請の準備をしなければなりません。したがって,この場合も早めに後遺障害申請に詳しい弁護士にご相談することが大切です。
(執筆者)弁護士 菅野 芳人
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